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ひまわりと紫陽花と

初夏ですね

うわさ

世の中

思いがけないようなことが

起こるものだ

 

 

わたしがどん底の時

その原因の一端であっただろう人たちが

退職するという

噂がある

 

 

そのふたりが

直接わたしだけに

何をしたわけでもないが

しかしひたすらに

その存在が特異で

怖かったのである

 

 

そう思っていたのは

わたしだけではなく

いわばひとつの

宗教のように

洗脳されてしまう人もいたし

どん底に突き落とされる人も

たくさんいた

 

 

とにかく

人間だと

思えなかったのである

 

 

地位や権力があったから

余計に

怖かったのである

 

 

わたしが

気にしなければよかったのに

細かい違和感が

次第に気になり始め

それから妙に

周りさえ信頼できなくなったり

したのである

 

 

周り、という人たちは

今ではどうってことないし

普通に会話することもできるが

 

 

あの人たち

あのふたりだけは

怖くて

同じ空間にいるのも

嫌だし

目を見て会話されたら

石になりそうだった

 

 

 

そんなひとたちが

ふたりして

辞めるという噂なのである

 

 

理由は

左遷にあるのだろう

 

 

同じ場所で

好き勝手やってきた感じもあったが

とうとうふたりも

出る杭は抜かれる

そんな仕打ちにあった

 

 

そんなのは

プライドが許さないのであろう

そういうわけで

退職の噂が出ている

 

 

 

あの人たちが

怖くて

何度か辞表を書いたり

辞めるといったら

引きとめられて

しばらく休みをもらったり

のちにわたしは

異動になったけど

 

 

それでも

場所は違えど

おなじ職場で働いていれば

目にすることもあるし

会えば立場上、挨拶をせねばならない

 

 

 

存在自体が

恐怖であったのに

まさか

あちら側から去っていくような

こんな日が

来るなんて

 

 

春は近い

ほんとうに