ひまわり 紫陽花 初夏の風

いつのまにか育児ブログ

ぐるり

サンマの内臓をとるみたいに

ぐるっとやって

それ、を袋に詰めて

抱え

階段を降りた




ETみたいに

自転車の前かごに入れて

走った

走った

真夜中のことである



しばらくして

河川敷に出た

そっと袋を開ける



見たくない

黒いものを

一気に

川へ放り込んだ




キラキラと

少ない街灯を映した穏やかな水面が

一瞬

激しく水しぶきをあげた

すこしだけ綺麗だ、とおもった




ずぶずぶ、と

鈍い音がしたのち

何事もなかったかのように

川は流れて





わたしの中の

どろどろしたものは

やがて知らない国まで

運ばれて

プランクトンが

食べてくれるの




これはフィクションだけれど

こんなふうに

くり抜いて

流してしまえたらいいのに



だけどいつか

どろどろしたもの、が

ぷるぷるのものに

変わる日が来る

そのときは

涙が止まらないだろう



なんて

君には

いつまでもわかるまい